技術者ワーママ こころとからだの修理日記

技術職のワーママです。初期乳がん見つかったりうつになったり。でも何とか生きてます。

知ったかぶり と タマネギの研究

我が子は時々知ったかぶりをしてるんじゃないか、

と思うことがあります。

「それ、知ってる!」とよく話に割り込んできて

何故か全く関係のない話にすり替えてきたり。

 

知ったかぶりじゃないかなぁ、と思いつつ、

まぁ本当に知ってるかもしれないし、いいか。

と思っておりました。

が、先日知ったかぶりなのを確信する出来事が。

最近こんなニュースを見つけました。

r.nikkei.com

 

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以前から、ハウス食品で

「切っても涙が出ないタマネギ研究」

は行われていて、スマイルボールという涙の出ない

タマネギの販売もしているそうです。

彼らの研究は有名な科学論文誌で発表された大真面目なものなのです。

今回のプレスリリースもその研究の一部みたい。

 

という話を夫としていたところ、

「知ってるよ!タマネギ切ると涙が出るやつが飛んでくるんだよ!」

と我が子が参戦してきたので、

「そうそう、でね、その催涙物質を出すための酵素の反応を、スーパーコンピュータでシミュレーションして解明したらしいよ。」

「そんなの知ってる ಠ_ಠ」

「(ほほぅ)そっかぁ、何かねぇ、催涙物質のPTSOってのはLFSっていう催涙因子合成酵素がないと出来ないんだって。で、LFS がどう働いてるのかが分からなかったんだけど、今回x線分析とスパコンの計算で分かったらしいよ」

「知ってた (๑•ૅㅁ•๑)」

「そんなんだ〜、ママ知らなかったよ〜」

「…知ってたのっ!」

 

いや知らんだろ絶対。

 

って事でやっぱり色々知ったかぶりしてることが

確認できました。知らないって素直に言えるように

家でも気をつけよう、と思いました。

 

ちなみにこの研究について。

もちろん大真面目な研究なのですが、

結構きちんとした分析を行って、

スーパーコンピュータでシミュレーションして、

タマネギ切ると涙が出るあの現象って、実は

超複雑で、そのメカニズムが分かったんだよ!

っていう結論なのが冷静に考えると面白いわけで、

過去に関連研究がイグノーベル賞※を受賞してます。

「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」を称える賞

 

研究メンバーの方々のユーモア溢れるコメントを関連資料の最後に見つけました。彼らがこの研究に愛情を持って取り組んでいることがうかがえます。

ハウス食品、いい会社だ。技術者としてちょっと羨ましい。

 

LFS は 2013 年イグノーベル賞授賞事由『タマネギを切ったときに涙が出るという反応は実は非常に複雑なプロセスによって生まれていたこと』の裏方分子であり、本研究によってこの複雑なプロセスが皮をむくがごとく露わになりました。また、PTSO はタマネギをかじったときのピリリと感じる成分でもあります。この辛味を感じた瞬間のサラダボウルでは、LFS がフ ァンタジスタさながらにアクロバティックな水素原子のつけかえに駆けまわっています。※プレスリリース参考資料より引用

 

で、ふざけた研究に無駄金使うんじゃない!と誤解されないよう記事にこんなフォローも。

一連の発見はタマネギなどの食材加工における風味や成分の管理および品質の向上につながり、高活性硫黄化合物を使った有用分子創出にも寄与する重要な成果です。※プレスリリースより引用

 

もしかしたら、子供たちが大人になる頃には、

昔のタマネギって切ると涙が出たんだよ〜

なんて言われるようになるかも知れませんね。

 

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