技術者ワーママ こころとからだの修理日記

技術職のワーママです。初期乳がん見つかったりうつになったり。でも何とか生きてます。

退院後② 復職まで

今回は、退院後から復職までのお話になります。

入院から前回までのお話はこちら↓

 初日 2日目(手術前) (手術後) 3日目 4日目 5-6日目 7-9日目(退院)

退院後  退院後初診察

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復職時期の相談

 退院後の初診察で完治宣言をもらい、すぐにでも復職してよいと主治医から許可が下りてしまいました。正直心も体も全く準備ができていません。とはいえ、有給消化で手術から療養を何とかすると決めてしまった手前、あまり長く休むわけにもいきません。ワーママは子供の用事で何かと休みを使うので取っておきたいのです。。。

 上司には1か月程度休むと事前に申告していたので、復職が早まる分には問題にはなりません。体力的な問題もあるので、正直に自分の状況を説明しました。

・2週間半で復職していい、と言われたので明日からでも復職はできる

・ただし、混雑した電車やバスでの移動はまだ不安

・体力的にも出退勤+定時勤務できるか自信はない

・在宅勤務であれば早めに復帰はできると考えている

これに対して、上司からは「無理に在宅勤務を使う必要はない。混雑時の出退勤を避けて、定時間勤務できるくらいまで回復してから出社して」と言われました。

いつ回復するのかは自分でも分からないよ、という話ではあるのですが、キリのいいところで1週間後の週明けから出社します、と宣言して、もう1週間自宅療養することにしました。

 退院後2週間目の療養

傷の痛みは少しずつ良くなってきます。そのかわりに脇の違和感、傷のひきつれ感のピークがここから1か月くらいまで続きます。術後から毎日リハビリはしていたのですが、腕を上げると突っ張る感じがひどくなってきます。おそらくここで頑張っておかないと、後々腕が上がらなくなるらしいので踏ん張りどころです。参考までに現在はほぼ反対側と同じくらいまで動くまで回復してます。

 傷の痛みやひきつれ感が大きいので、まだ前開きのシャツやブラが必須アイテムです。私の場合夏場だったので、前開きのブラウスをネットで大人買いして乗り切りました。1か月過ぎる頃まではTシャツは難しいかも、傷開きそうで着るの怖いです。。

傷口周辺はようやく洗えるようになりましたが、いままでテープでベッタベタに貼り付けられていたところを洗うのは一苦労。しかも術後で肌が弱っています。洗いすぎると皮膚が薄くなって擦り傷みたいになります。結局2週間くらいかけてようやく傷口以外は大体きれい、という状態まで持っていけました。

 

 あとは体力。正直まだ寝不足感は抜けませんでした。若干フラフラしてます。冷静に考えたら、手術とそのあとのドレーンでかなり出血しているわけです。まぁ体力も落ちますよね。実は入院前に体力づくりもかねてスポーツクラブで少し運動してて、退院後も軽く運動しに行ってました(更衣室でも服は脱げないので汗をかきすぎない程度に軽くですが)。気休めですがやらないよりは多分マシということで。。

いざ復職

そして初日っからフルタイム出社の復職となりました。職場の人にお菓子の差し入れを持っていき、不在のお詫びと不在時のフォローのお礼をしました。と言っても、ほとんどの人には休職の理由を伝えていません。フワッと「ちょっと入院してたんですよ~」とごまかしました。カンのいい職場の女性は察してくれたり、「大変だったね、気づいてあげられなくてごめんね」と言ってくれたりしましたが、正直なところお気になさらず、という心境でした。もちろん上司には業務負荷の調整などで配慮をしてもらえましたが、私の職場風土は個人主義でドライだったため、残念ながらそれ以外の人が知ったところで何が変わるものでもないのです。。。

 私の職場の場合、病気などが理由で長期間会社を休む場合には復職時に産業医と面談をしなければならない規則がありました。そのため、復職した日に産業医に連絡をして、上司との3者面談の設定をしました。

 産業医は女性の先生だったので、症状や回復状況などの説明は比較的すんなり理解してもらえました。さすが女性の先生、と思ったのが「この状況で復職すると、ここの男どもは気が利かずにすぐ忘れちゃうから、重量物(持ったり運んだりする)制限を産業医指示で出しとくね」と言われたことです。これは先生の言う通りでした。これがあっても全く配慮はありませんでしたが(苦笑)、少しでも理解してくれる人がいるというのは幸せなことですね。

 こんな感じですぐに溜まっていた仕事をやっつけ始めました。デスクワークとはいえ、1か月弱のブランクなので思い出しながらになります。睡眠が浅いこともあって、集中力が続く時間が手術前よりだいぶ短くなりました。私の場合、子供の事もあったので、時間的な制約の中で出来るだけ業務をこなすためにかなり集中力を使っていたのですが、その感覚まで集中力を高めることが出来なくなっていました。よく、スポーツ選手が引退するときに自分が思うような動きが出来なくなった、という話を聞きますが、感覚的にはあれに近い感じです。あぁ、もう元のスタイルでは働けないんだ、とこの時に悟りました。

 

 

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