3Dプリンタのノズルメンテナンス
タイトル通りその筋の方向けです。
我が子のデザインスキルが向上した結果、プリンタの精度が作品の仕上がりに影響するようになってきました。。。
親としては嬉しい悲鳴でございます。
我が子にこういう形のパーツを作ったのに、表面に穴が空いていて使えない、としばしば怒られるようになったので、重い腰を上げてメンテナンスしてみることにしました。
最も怪しいのが、樹脂を加熱して溶かし押し出すノズルです。
出力に失敗すると、樹脂が焦げ付いて古い鍋みたいになります。
1日仕事になりますが、これをキレイにすることで、
・押し出した樹脂がノズル先にくっついて失敗する
・ノズルから出てきた樹脂の表面がザラザラする
・樹脂の温度が上がらずに完成品の隙間ができる
などの症状が改善する事が期待できます。
ということで、これ。
ノズルとそれを制御するエクストルーダーというパーツです。メーカーでは、これごと交換することを推奨してますが、
これ2万円近くするんですよ😱
安い3Dプリンタ買えるっつーの。
ちなみに機種はダヴィンチpro 1.0 3in-1
ノズル先だけ変えられれば簡単なのですが、売ってないので洗浄します。
まずは解体。
赤い線で繋がっている金属の棒を取ります。イモネジで留まってるので細い6角レンチで外します。
抜いたところ
さらに、ノズルだけ取り外します。小さめのモンキーレンチで緩めると外れます。
外したところ。ノズルに樹脂の線がついてます。これは接着剤で埋まってるのでこれ以上バラせません。
なので、このままキレイにします。
(当然保証外なので自己責任で)
溶けた樹脂や黒い焦げ付きがあります。
これを…アセトンで溶かします。
ガチのを買うと色々面倒なので、100円ショップで売ってるネイルジェルリムーバー(よく落ちるタイプ)を使います。
一応主成分はアセトン。肌に優しいタイプはアセトン使ってないので、成分を確認しましょう。
樹脂の線を溶かさないよう、小さな容器に入れて浸します
妙な絵面。
樹脂が溶けるというよりはアセトンを吸ってふやけるので、カッターの先や爪楊枝などでこそげ落とすように汚れを取ります。
あんまり取れなかったので、最後はボンスターで(もちろん水が入らないように注意)で磨きました。
洗った後。
結構キレイになりました。
外したところを戻してメンテ終了。
試しに出力したところ、細かいところも大分キレイに出力出来るようになりました。
ちょっと穴空いてますが、これから設定調整して精度上げたいと思います。
それにしても奥が深い。。。