技術者ワーママ こころとからだの修理日記

技術職のワーママです。初期乳がん見つかったりうつになったり。でも何とか生きてます。

自分で乳頭を作ってみた

おはようございます、KOMOMONです。

 

今回は乳頭再建前のお話です。ここに至った経緯はこちら↓

完治はしても”しゅうり”は続く -子供とどう向き合うか①- - 技術者ワーママ からだの修理日記

こんな経緯で、乳頭なくてもいいかなぁなどと考えていた私は子供の意向で乳頭を作る必要に迫られました。

とはいえ、乳輪乳頭再建手術には乳房再建手術から半年程度経過してから実施するという目安があります。ただでさえ手術で有休消化している私は年度内にこれ以上休みを増やしたくはなかったので、次年度まで我が子からのプレッシャーに耐えなければなりません。

形成の先生にはオーダーメイドの乳頭がある、という話を聞いていました。必要な時だけ胸に貼り付けて使います。ぱっと見そっくりなので、温泉くらいなら全然行けそうです。資料ももらったのでそのまま注文できるようになっていたのですが、とてもお高い。数万円~5万円程度します。普段特に必要性を感じない私は、使うとしたら温泉?位なのですが、そのために買うのもなぁと思いました。

 

そこで、自分で作ってみることに!材料費約5000円と意外とかかります、が!何事も経験、子供にも一緒に手伝ってもらう事にしました(あわよくば再建しなくてもよくなったりしないかと期待もあり)。

※この方法は前提として手術の反対側の乳頭が残っている場合になります。もしこれから手術する方は、必ず手術前に作るようにしてください。あと、細かい作業が苦手な方には向きません。。アクセサリー作りや工作などが得意な方はよかったらチャレンジしてみてください。

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 準備するもの

道具(はかり以外は100円ショップで入手可能)

 ◆はかり(デジタル表示、できれば0.1g単位が分かるとよい)1つ

 ◆使い捨てコップ(紙またはプラ)   2個以上

 ◆蓋つきの容器(ジャムなどの空き容器など)  1個

 ◆お弁当用のシリコーンカップ(小さなプラ容器で代用可) 1個

 ◆使い捨てのスプーンまたは割りばし  2つ以上

 ◆使い捨ての小さなプラ容器または使い捨て絵の具パレット 1つ

 ◆使い捨ての筆  1本

材料

 ◇型取り剤

 ◇樹脂レジン(シリコン樹脂がおススメ)

 ◇顔料

 ◇コーティング剤

作り方

 私の場合、材料は下記のものを使いました。もちろん他のものでも大丈夫です。他の材料を使用する場合には、材料に添付されている説明書に従って作るようにしてください。また、材質によってはかぶれなどのアレルギーが出る場合がありますので、肌に優しい成分で出来ているものを選びましょう。

 

  型取り剤:型とりマン 食べても大丈夫な材料でできている型取り剤です

  樹脂レジン:人肌のゲル 文字通り人肌のような柔らかい樹脂です。

  顔料、コーティング剤:人肌のゲル専用

手順

 上記の材料を使った場合の手順を説明します。細かい重さなどは製品の説明書に従ってください。

手順①:型とり剤で乳頭の型を作る

  1.説明書に従い、必要な水、主剤、添加剤の重量をはかっておく

  2.蓋つき容器に水と主剤を入れ、よく混ぜて主剤を溶かす(冷水が良い)

  3.2に添加剤を入れて蓋をし、容器ごとよく振って添加剤を混ぜる

  4.3をシリコーンカップに7分目くらいまで注ぎ、前かがみの状態で素早く乳頭に被せ、中に空気が残らないように軽くゆすってなじませる

  5. 型とり剤が固まるまで待つ(私が使った型取り剤では10分程度、ブラカップ付きのキャミソールなどを着ていれば固定されるので、最初2分くらい待てば残りの時間スマホくらいは眺められます)

 5.乳頭から外して型が完成、乳頭に型とり剤が残っていれば洗い流す

 ※注:型とりマンを使う場合、常温に長期間放置するとカビが生える場合があるので早めに使いましょう

 

手順②:樹脂レジンを型に流し込む

  1.主剤と硬化剤の比率が説明書の指定通りになるようにそれぞれの重量を量る

 2.主剤と硬化剤を使い捨てのコップに入れて使い捨てのスプーン等で攪拌する

 3.1-2分ほどよく混ぜたら、手順①で作った乳頭の型に流し入れ、常温で硬化させる

 4.レジンが固まるまで置いておき(人肌ゲルの場合は24時間以上、冬場は長めに置いておく)、固まったら型から外し、表面に残っている型とり剤を洗い流し、乾かしておく

 ※注:人の肌ゲルを使う場合、表面がペタペタしているので、ティッシュやタオルなどで拭くと繊維がくっつきます!自然乾燥で。

 

手順③:色付け+表面コーティング

 1.自分の乳頭の色を見ながら、肌色、赤(必要に応じて青や黄)の顔料を混ぜて、乳頭に近い色を作り、表面コート剤を少量混ぜる

 2.手順②で作った乳頭に1の顔料+コート剤で色を塗っていく。いくつか色を作って、ムラにするとリアルになる。乳輪にかけては肌色の顔料を少し混ぜてグラデーションにするとよい。

 3.ある程度満足できる状態になったら常温で乾燥させる。1日程度おいて、表面を触ってページペタペタした感じがなければOK。ペタペタする場合には、コーティング剤をさらに塗布(または人肌のゲルについてきた「仕上げの粉」をまぶ)して完成!もし乳輪が大きい場合には端をカッターなどで削って調整します。

※注:短期間で使い切る場合はいいのですが、ペタペタを放っておくと、汚れたり、カピカピになってくるので、必ず表面を仕上げておくことをお勧めします

使い方

肌用の両面テープ(肌着用やかつら固定用など)または医療用接着剤を乳頭の裏側に貼り付け、乳房に固定します。温泉などの場合には接着剤の方が安心だと思います。

最後に

写真を載せたかったのですが、リアルすぎて無理だったのと、ペタペタ面を放置した結果、カピカピに・・・すみません。でもちゃんとコーティングすれば長期間持つと思います。

 ちなみに子供と一緒に作るつもりだったのですが、全く興味を示しませんでした。しかも完成品を見せたら「きもちわるい」とドン引きされました(涙)。やっぱり手術しかないみたいです。

 以上、ご参考になれば幸いです!

 

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