羽根と不思議なお話
久々に我が子のお話です。
私が仕事から帰ると、我が子が神妙な顔で私にカミングアウトしてきました。
「ねぇお母さん、今日、ウチの裏で鳥がしんでたから砂場に埋めたんだ。」
…何ですと?情報量が多すぎて理解が追いつかない母。
いくつか追加で質問したものの要領を得ないので、2人で家の裏(現場)へ。
どうやら、家の裏で雀が野生動物に捕食されたらしく、食べられたあとのなきがらが残されていたそうです。可哀想なのでどこかに埋めてあげようと思った我が子は、庭の砂場に埋めてあげた…と。
何と優しい子なの、と我が子ながらその純真さに感動する一方で、除菌処理済みの砂が入れてある遊び場としての砂場に埋めるのは色々問題が!ということで、大人気なく「砂場はアカン!」と声を荒げる母でありました…反省。
すぐにでも別の場所に移動させたかったのですが、もう暗くなっていて天気も悪かったので、週末に別の場所に埋め直そう、という話にしました。
そして改めて砂場を掘り返したところ…
見つからないんですよこれが。雀さん。
強いて言うと、汚れた羽根がちょっと発掘されたので、全くなかったわけではないのですが、本体がない。それをみた我が子は真顔で、
「じゃあもう土に還ったんだよ!」
と申しておりましたが、1週間足らずで骨まで土に還る砂があったらそれこそどんな砂よ、って話です。結局見つからずに断念しました。
確かに砂場の蓋を外していたし、嘘をつく理由もないので多分本当だと思うのですが(妄想でなければ)、とても不思議な話でした。
ちなみになぜ家の裏を見に行ったのか聞いたら、
「羽根を探していたの」
とのこと。何故欲しかったのかは分かりません。
とりあえず、私が拾って持っていた鳥の羽根を我が子にあげました。嬉しそうなのでよしとしましょう。
※たまに空から羽根が落ちて来るのでお守りに拾って持ってる私…。
本当にいなくなったのか、ちょっと自信はないのですが、神様が連れて行ったということにしておきます。